小論文の基礎のキソ

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いろいろな説明文・評論を読んでいく。

 小論文の勉強といえば、

 「小論文の参考書を読む。」

 「自分の書いた小論文を添削してもらう。」

 この2つが一般的ですが、その2つより大切なことがあります。

 それは、「良い論文」とは何か理解するために、いろいろな「評論」「説明文」を読んでいき、「良い論文とはどのような論文か」ということを理解することです。

 良い小論文を書くためには、「良い論文とはどのような論文か」という基準を持つことが必要不可欠です。

 細かく注意する点をどれだけ覚えたとしても、文章全体としての「よい」「わるい」の判断ができなければ、結局、「よい小論文」は書くことはできません。

 小論文の参考書を読むことは大事です。

 また、自分の書いた小論文を添削してもらうことも大事です。

 しかし、その2つ以上に、「文章全体として良いか悪いか判断する基準」を身につけるために、いろいろな「評論」「説明文」を読んでいくことが重要なのです。

主語に対し正しい述語を書く

 次の3つの文を読んでみてください。

・私の夢は、パイロットになって、世界中を飛びます。

・私の日課は、朝と夕方に、犬の散歩をします。

・宿題の提出期限は、明後日の朝提出です。

 上の3つの文に共通する点

 それは、「主語(しゅご)に対して述語(じゅつご)がおかしい」ということです。

 ここで少し「主語」「述語」について説明します。

 「AはBです。」「Aは(が)Cをする。」という文において、

 「何が」「何は」の部分を「主語」「主部」

 「〇〇です」「〇〇する」の部分を「述語」「述部」

 と言います。

 それでは、1番最初に読んでもらった5つの文章について、

 主語(主部)に赤のアンダーライン

 述語(述部)に青のアンダーラインをひいて、

 主語(主部)に対して述語(述部)がおかしいことを確認していきます。

 

(その1)

私の夢は、パイロットになって、世界中を飛びます

 パイロットになって、世界中を飛ぶのは、「私の夢」ですか?

 「私の夢」ではなく、私です。

 「私の夢」は、パイロットになって世界中を飛んだりしません。

 この文章を正しく直すのなら

私の夢は、パイロットになって、世界中を飛ぶことです

 

(その2)

私の日課は、朝と夕方に、犬の散歩をします

 朝と夕方に犬の散歩をするのは、「私の日課」ですか?

 「私の日課」ではなく、私です。

 「私の日課」は、朝と夕方に、犬の散歩をしたりしません。

 この文章を正しく直すなら

私の日課は、朝と夕方に、犬の散歩をすることです

 

(その3)

宿題の提出期限は、明後日の朝提出です

 明後日の朝提出なのは、「宿題の提出期限」でしょうか?

 「宿題の提出期限」ではなく、宿題です。

 この文章を正しく直すなら

宿題の提出期限は、明後日の朝です

宿題は、明後日の朝提出です

 

 なぜ、これらのようなまちがいが生じるかと言うと、頭に思い浮かんだ内容をそのまま文章にするからです。

 最初の3つの文章がもし普通の会話に出てくるのなら、文として正しいかどうかは別として意味は通じると思います。

 しかし、文としてはまちがっているのです。

 まちがえないために知っておいて欲しいポイントは

 主語と述語は「主語=述語」だということです。

 主語に対して述語を正しく書きましょう。

「だ・である調」で書く。

 普段の会話などで「だ・である調」を使うと、「物事を断定する。」「自分の意見を明確にしすぎる。」ことにより相手に不快な思いをさせてしまいます。

 普段の会話では、「です・ます調」を使うべきです。

 しかし、小論文で、「です・ます調」を使うと、なんだか表現がやわらかくなり考えがはっきりと伝わりません。

 小論文は、自分の考えをはっきり相手に伝えるための文章です。

 自分の考えを明確に相手に伝えなければなりません。

 

 小論文は「だ・である」調で書くべきです。

 小論文は「だ・である」調で書くべきだ。

 どちらの言い方が、はっきりした言い方でしょうか?

 小論文は「だ・である」調で書きましょう。

短い文を積み重ねて書く。

 文章は、文が長ければ長いほど、文の意味が分かりにくくなります。

 1文1文が短い文で書かれているほうが文章が明確です。

 1文が短い方が、自分の伝えたいことを1つ1つ順に伝えることができます。

 文をいくつもつなげていくと、あれもこれも伝えようとして、結局何が言いたいのか分からなくなってしまいます。

 小論文で大切なのは、自分の意見・考えをはっきりと相手に伝えることです。

 だから、1文1文をなるべく短く書き、明確な文章を書きましょう。

事実に基づいて自分の考えを説明する。

 小論文は、自分の感想を書くものではなく、自分の考えを相手に伝えるために書くものですが、大切なのは自分がなぜそのように考えるかということを、しっかりと根拠を示して相手に分かるように説明することです。

 簡単に例を示しますと、

 ○○については○○です。

 だから、私は〜だと考えます。

 小論文は感想文ではありません。

 事実に基づき、論理的に自分の考えを説明しましょう。

筋道の通った文章を書く。

 筋道の通った文章は、全ての文章がきれいにつながっている文章です。

 筋道の通った文章の例をあげます。

 

 僕はパソコンが欲しいです。

 理由は2つあります。

 1つ目の理由は、インターネットをして世の中の様々な情報を得て、世の中をより深く理解したいから。

 「テレビで得られる情報」と、「ネットで得られる情報」はちがいます。テレビのニュース番組を見るだけではなく、インターネットを通して様々な情報を得て、今の世の中をより深く理解していきたいです。

 2つ目の理由は、将来の仕事のために、ワード・エクセルなどを使いこなせるようになりたいから。

 将来、仕事で上手に文章を作成できるように、ワード・エクセルが上手に使えるようになりたいです。

 だから、僕はパソコンが欲しいです。

 

 次に、筋道の通っていない文章の例をあげます。

 

 テレビのニュース番組を見るだけではなく、インターネットを通して様々な情報を得て、今の世の中をより深く理解していきたいです。

 インターネットをして世の中の様々な情報を得て、世の中をより深く理解したいから。

 「テレビで得られる情報」と、「ネットで得られる情報」はちがいます。

 僕はパソコンが欲しいです。

 理由は2つあります。

 将来、仕事で上手に文章を作成できるように、ワード・エクセルが上手に使えるようになりたいです。

 将来の仕事のために、ワード・エクセルなどを使いこなせるようになりたいから。

 

 「筋道の通っている文章」と「筋道の通っていない文章」のちがい分かりますよね?

 「筋道の通った文章」を書くようにしましょう。

段落を上手に変える。

 段落を上手に変えると、文章が読みやすくなります。

 

 次の文章を読んで見てください。

○原子力発電について

 メリットは2つあります。1つは、大量の電気を安く供給できること。もう1つは、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないことです。デメリットは2つあります。1つは、強い毒性のある放射性廃棄物が発生すること。もう1つは、事故が起きた場合、周辺地域で人が生活できなくなることです。

 この文章の段落を変え、2つの段落に分けてみます。

○原子力発電について

 メリットは2つあります。1つは、大量の電気を安く供給できること。もう1つは、発電時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素を排出しないことです。

 デメリットは2つあります。1つは、強い毒性のある放射性廃棄物が発生すること。もう1つは、事故が起きた場合、周辺地域で人が生活できなくなることです。

 段落を変えたことにより、「メリット」と「デメリット」それぞれが強調され明確になりました。

 

 段落を上手に変えれるようになるコツは、自分で小論文を書いた後、その小論文を読み直してみて、「段落を変えたほうがよかったところはなかったかな?」「段落を変えずにまとめたほうがよかったところはなかったかな?」と考えることです。

 段落を変えることにより文章が読みやすくなることがある。

 まずそのことを理解してください。

 それから、段落の上手な変え方を自分で自問自答しながら身につけましょう。

 

接続詞を正しく使う。

 接続詞は正しく使いましょう。

 逆に言えば、接続詞をなんとなく使わないようにしましょう。

 まず、悪い例をあげます。

 

 「いつでもどこでも友達と話したい。または、携帯電話が欲しい。」

 この文の接続詞を正しく直すと、

 「いつでもどこでも友達と話したい。だから、携帯電話が欲しい。」

 となります。

 ただ、接続詞がおかしいだけで、意味不明の文章になってしまいます。

 接続詞の重要性を理解できましたか?

 接続詞は、なんとなく使わずによく注意して正しく使いましょう。

 そして、もし接続詞について理解が不十分だと感じるのなら、接続詞について学び直しましょう。

 

幅広い知識・常識が必要

 小論文を書くためには、幅広い知識・常識が必要です。

 理由は大きく2つあります。

 1つ目の理由は、幅広い知識・常識がなければ、常識はずれのおかしなことを書くおそれがあるからです。

 例えば、「地球温暖化」をテーマに小論文を書くとします。

 地球温暖化の原因は、暖房の使いすぎで地球が暖かくなっているからである。

 対策としては、冷房をたくさん使って地球を冷やせばいい。

 という内容の小論文についてどう思われますか?

 自分だったら、「常識はずれの大うそを書いている」と思います。

 

 文章としては、正しくても書いている内容が「常識はずれの大うそ」だったら全く中身のない小論文です。

 小論文は、常識に基づいて書きましょう。

 2つ目の理由は、幅広い知識・常識がなければ、「具体的・個性的な結論」が書けないからです。

 例えば、「地球温暖化」をテーマとした小論文において、

 地球温暖化の原因は、二酸化炭素の増加です。

 だから、二酸化炭素を増やさないようにすることが大事です。

 という内容の小論文だとしたら、結論があたりまえすぎ、抽象的すぎです。

 

 では次の小論文を読んでみてください。

 地球温暖化の原因は、二酸化炭素の増加であり、二酸化炭素の増加を防ぐことが大事です。

 現在、エコカー減税というものがありますが、エコな車にだけ減税するのではなく、それ以外の全ての製品・商品においてエコであれば減税する「エコ減税」という税制度を作るべきです。

 例えば、「エコなペットボトルに入ったペットボトルのジュースは他のペットボトルのジュースより税金が安くなる」といったような税制度です。

 読んでみて、前の小論文より結論の内容が具体的・個性的でないでしょうか?

 以上、2つの理由により、小論文を書くためには幅広い知識・常識が必要なのです。

 なお、幅広い知識・常識を得るためには、

 一般常識や小論文のテーマになる題材についての本で、小学生・中学生向けに書かれた

本を読んでいくといいと思います。

 大人向けの本は、分かる人にだけ分かればいいというスタンスで書かれた本が多いですが、小学生・中学生向けに書かれた本は、小学生・中学生にでも分かるように書かれているからです。

 

 幅広い知識・常識を身につけましょう。

文章全体の構成を考えてから書き始める。

 書きながら文章を考えていると、たくさんの字数で書かないといけないこともあって、文章全体としてつじつまのあわない筋道の通っていない文章になってしまう場合が多いです。

 筋道の通った文章を書くためには、

「自分の考え」「自分の考えに対する根拠」「結論として最終的に言いたいこと」等をはっきりさせ、あらかじめ文章全体の構成を考えておいてから書き始めると書きやすいです。 

 その際、「起承転結」に意識して文章の構成を考えると、読む相手にも読みやすい内容になります。

 文章を書きながら考えるのではなく、文章全体の構成を考えてから書き始めましょう。