テーマの落とし穴を洞察

 「就職にのぞんで」「もうすぐ社会人」「理想の教師像」など、こんなテーマにはコワい落とし穴がひそんでいる。

 例えば、「もうすぐ社会人」で出題者側が期待することをそのまま文章にするとつぎのようになるだろう。

 「あなたはもうすぐ就職して社会人の仲間いりをするが、どのような社会人になろうと考えているか。また、そのためには、どのように努力していくか、具体的に述べよ」。

 しかし、これをそのまま出題するのは少し長すぎるし、答え方を全部説明してしまうようで面白くない。そこで、出題テーマを「もうすぐ社会人」と短くしてしまう。

 実はここにコワい落とし穴ができるのである。

 テストの結果、Aは「社会人の仲間いりにあたっての不安、喜び、決意」を書き、Bは「立派な社会人になるために自分は何をしていかなければならないか」を書いたとする。

 この両者の作品を出題者はどう評価するだろうか。

 一見なんでもないようなテーマにひそむ落とし穴を洞察して、一歩も二歩も踏み込んだ積極的な内容にすることが、他の受験者に差をつける方法のひとつである。

「合格する作文・小論文の書き方と文例集」 P14〜15より引用

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