幹線のわかる構造

 われわれは書くというと、すぐ文章を書くことだと考えます。もちろんそうには違いありません。しかし、書くというのは何より構造を作ることで、論文書きにはそれが最も大切なことです。

 日本に数年間滞在して日本の物理学者が書く英語論文を直していたイギリスの物理学者レゲット氏は、日本人の論文がわかりにくいのは、ことばの問題というよりも、論旨のたて方の問題で、横道がたくさんあって何が幹線なのかわからないようになっているからだと述べています。これはまさに構造的思考の欠如を指摘した批評です。

「論文の書き方」(澤田昭夫)P103〜P104より引用

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