論文の構成・配置

 論文書きでもっとも大切なのは、問を疑問文の形で切り出すことで、それがレトリックでいう発見・構想です。もっとも大切だというのは、それができれば、つまり全体を貫く主な問が何であるかを確定することができれば、論文の首尾一貫性・統一性を保証する基本条件が整ったことになるからです。

 そのつぎに大切なのは論文の構成、材料の配置です。その際、肝に銘じなければならないのは、構成・配置の大原則は起承転結ではなく、序・本・結(序と本論と結び)だということです。

 だいたい5・80・15の割で組み立てられる序・本・結とは、序で問を紹介、本論で答えを支える議論を展開、結びでその議論をまとめ、序の問と結びの答をアウンの呼吸で結びつける、ということです。

 ですから、序とはまず、何が問であるか、問の姿や争点を紹介する場です。小論文なら問が出てきたきっかけに触れるところです。

 そして、結論は、本論の主要点をクローズ・アップして本論とは別のことばで要約し、それによって序で提示した問に答えることです。

「論文のレトリック」(澤田昭夫)P74〜P76より引用

ポトス ホームへ